基礎下減震システムは、建物の基礎の下に2枚の「すべりシート」を敷設することで、大地震時の建物の揺れを最大で震度5に抑えることができる、新しいシステムです。
大地震による、建物の損傷・倒壊や家具の転倒・倒壊を防止し、できるだけローコストで「家族の命」と「住宅の財産価値」を守ります。
- 重なり合った2枚の「すべりシート」によって地震の力を逃がすことで、揺れを低減できます。
- 揺れの低減効果により、大地震が招く建物の損傷や家具の転倒を防ぎ、大切な家族の命を守ります。
- 繰り返しの地震を想定した高性能シートを採用。安心のメンテナンスフリーを実現しました。
- 基礎の下にすべりシートを敷くだけなので、自由に建物設計ができます。
- 現在の建築基準法は、「建物が震度5強の地震で損傷しない、阪神淡路大震災クラスの地震(震度7相当)で倒壊しない」ことを目指して定められています。
「基礎下減震システム」は、阪神淡路大震災クラスの地震がきても建物の揺れを震度5までに抑え、建物の損傷・倒壊だけでなく家具の倒壊からも命を守ることを目指して開発されました。
- 「基礎下減震システム」は、大地震から家族の命と住宅・家財を、限りある予算で守ることを追求したシステムです。
高性能・高耐久の特殊なシートを採用することで、免震住宅の半額から1/3程度のコストで施工でき、かつ定期的なメンテナンスも不要なシステムを実現しました。
- 「基礎下減震システム」は、揺れの低減効果、繰り返しの地震での性能安定性、シートの耐久性などについて、一般財団法人ベターリビングによる「技術審査証明」を取得しています。
- 基礎下減震システムの開発に際しては、東京都の「平成21年度新製品・新技術開発助成事業」に、数ある優秀な技術の中から選ばれ、開発を進めました。
- 普通の木造住宅は、壁や筋かいが揺れに抵抗することで地震の力に耐える構造です(耐震構造)。
建物1階は地表面とほぼ同じくらい揺れ、建物2階は建物1階よりも大きく揺れます。
- 建物の壁や筋かいの位置に高減衰ゴム等を利用した装置を設置し、建物の下階から上階に伝わる地震の揺れを吸収します。耐震構造に比べると建物2階の揺れを低減し、建物の倒壊を防ぐために用いられますが、建物1階の揺れを低減することはできません。
- 基礎と建物の間に装置を設置して建物に伝わる地震の揺れを小さくします。
- 地盤と基礎の間に特殊な「すべりシート」を設置して建物に伝わる地震の揺れを小さくします。
「免震」と「基礎下減震システム」との最も大きな違いは、「価格」です。
一般に免震に用いられる機械装置は高額になりがちなうえに、定期的なメンテナンスが必要なため、コストがかかります。
「基礎下減震システム」は長寿命・高耐久の「すべりシート」を使用することでローコストとメンテナンスフリーを実現しました。